老いの恵み

*gaya* がや

2011年04月22日 01:13

大好きだった

おばぁちゃんが亡くなったと聞いて

新幹線に乗って大阪へ・・







祖母は

約3年前までは

私の実家で暮らしていましたが

母の突然の死で

やむなく

母の五番目の妹のいる

大阪での生活となりました・・



最期は

大阪の特別養護老人施設で迎えました。




新大阪駅から

JR東海道線に乗り換えて

吹田駅に着くと

叔母が改札口に

迎えに来てくれていました。



おととしの夏に

祖母に会いに大阪に行った時にも

同じ場所で・・


叔母と

車椅子に乗った祖母が

改札口で待っていてくれた風景を

思いだしました。。



会館に着くと

11時半からは 『湯灌(ゆかん)』 が

行われました。



湯灌とは

遺体をお湯につけて

洗浄する儀式の事です。



湯灌は 『逆さ水』 という

日常生活とは異なる作法で行われます。



私たちがお風呂に入る時は

お湯に水を足して湯温を調節しますが

湯灌の場合は

水にお湯を足すという

通常とは逆の温度調節を行うので

『逆さ水』 と呼ばれています。



がや❤も 

利き手と逆の左手で

柄杓を持ち

おばぁちゃんの

足元から胸に

『逆さ水』 をかけました。



湯灌士が

おばぁちゃんを

洗っていきます。



おばぁちゃんの顔は

とても 安らかでした。



年老いて

死への恐怖は

なかったんだろうか。。



ふと思いました・・



高齢になると

認知症になったり

子供に返ったりします・・



あれは

死への恐怖が

やすらぐための

神様からの恵みなのかもしれない・・

と思いました・・



がや❤が

子供の頃

とても可愛がってくれた

優しいおばぁちゃん・・



一度も

怒られた事がなく・・


おばぁちゃんの口から

人の悪口を聞いた事もなく・・



思い出すのは

優しい笑顔だけです。



92歳の

長い人生に

幕を閉じました・・



50代で

旦那さん(おじぃちゃん)を亡くし・・

年老いては

娘(母)を亡くし・・

とても辛い経験をした

おばぁちゃん・・




今度は

おじぃちゃんと母が・・



この世を

頑張って生きぬいた

おばぁちゃんを

優しく迎えてくれるから

おばぁちゃん・・

寂しくないね・・ 






行ってらっしゃい・・

おばぁちゃん・・ 

 

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