老いの恵み
大好きだった
おばぁちゃんが亡くなったと聞いて
新幹線に乗って大阪へ・・
祖母は
約3年前までは
私の実家で暮らしていましたが
母の突然の死で
やむなく
母の五番目の妹のいる
大阪での生活となりました・・
最期は
大阪の特別養護老人施設で迎えました。
新大阪駅から
JR東海道線に乗り換えて
吹田駅に着くと
叔母が改札口に
迎えに来てくれていました。
おととしの夏に
祖母に会いに大阪に行った時にも
同じ場所で・・
叔母と
車椅子に乗った祖母が
改札口で待っていてくれた風景を
思いだしました。。
会館に着くと
11時半からは 『湯灌(ゆかん)』 が
行われました。
湯灌とは
遺体をお湯につけて
洗浄する儀式の事です。
湯灌は 『逆さ水』 という
日常生活とは異なる作法で行われます。
私たちがお風呂に入る時は
お湯に水を足して湯温を調節しますが
湯灌の場合は
水にお湯を足すという
通常とは逆の温度調節を行うので
『逆さ水』 と呼ばれています。
がや❤も
利き手と逆の左手で
柄杓を持ち
おばぁちゃんの
足元から胸に
『逆さ水』 をかけました。
湯灌士が
おばぁちゃんを
洗っていきます。
おばぁちゃんの顔は
とても 安らかでした。
年老いて
死への恐怖は
なかったんだろうか。。
ふと思いました・・
高齢になると
認知症になったり
子供に返ったりします・・
あれは
死への恐怖が
やすらぐための
神様からの恵みなのかもしれない・・
と思いました・・
がや❤が
子供の頃
とても可愛がってくれた
優しいおばぁちゃん・・
一度も
怒られた事がなく・・
おばぁちゃんの口から
人の悪口を聞いた事もなく・・
思い出すのは
優しい笑顔だけです。
92歳の
長い人生に
幕を閉じました・・
50代で
旦那さん(おじぃちゃん)を亡くし・・
年老いては
娘(母)を亡くし・・
とても辛い経験をした
おばぁちゃん・・
今度は
おじぃちゃんと母が・・
この世を
頑張って生きぬいた
おばぁちゃんを
優しく迎えてくれるから
おばぁちゃん・・
寂しくないね・・
行ってらっしゃい・・
おばぁちゃん・・
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